毛じらみは、主に外陰部の陰毛とその周囲、時には脇毛の中や、まゆ毛に寄生し、特に毛の根元に白色状の点状物として見られるのが通常です。症状としては主に軽いかゆみとして発症する場合がほとんどで、強いかゆみはありません。原因として最も多いのは不潔な性交による事が多く、治療としてはまず患部を清潔にすることで、症状によっては剃毛（毛をそる）やスミスリンパウダー（しらみ駆除に効果がある医薬品）の使用が一般的です。
頭じらみの寄生する部位は主に後頭部から側頭部が最も多く、一般的にはかゆみはごく軽度、または症状がない場合が多く、虫体が毛皮に付着しているので気付く事がほとんどです。治療は毛じらみと同様で、頭皮を清潔にすることとスミスリンシャンプーの使用で根気よく虫卵を除去することが大切です。虫卵もしくは虫体を確認できた場合、なるべく早く薬局へ相談することをお勧めします。
〜上尾市医師会〜
●保健センターより 日常生活での注意点
子どもたちの間で集団発生することがある頭じらみは、頭を付け合って遊ぶ、寝具・脱衣かご・タオル・ヘアブラシの共有などで感染します。頭じらみが流行したことが分かったら、子どもには他人との間でタオルやヘアブラシなどを使い回さないように注意しましょう。また一人でシャンプーさせずに、時々は点検も兼ねて、大人がしっかりと髪を洗いましょう。きちんと髪を洗うことで頭じらみを減らす効果が期待できます。
感染物の消毒方法ですが、洗濯できるものは洗濯前に60℃以上のお湯に５分以上漬けてから洗濯しましょう。洗濯できないものはポリ袋に入れて封をして２週間以上放置してください。人から離れたしらみは、２〜３日で死滅します
（平成26年9月）
