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健康豆知識

運動と健康

 健康づくりのためには運動は欠かせません。運動不足が原因で生活習慣病(メタボリックシンドローム)の発病や、生活機能低下による認知症・運動器症候群(ロコモティブシンドローム)が起こります。これらが原因となって、要支援・要介護状態になり、結果的に死亡に至るリスクが高まるといわれています。



 厚生労働省が策定した『健康づくりのための身体活動基準2013』(18〜64歳の身体活動の基準)では、運動強度指数メッツ(安静時を1とした場合の運動強度を示す指数)を用いて生活の中での運動などの基準を設定しています。その中では、生活習慣病や生活機能低下のリスクを減少させるためには、3メッツ以上の強度のある身体活動を1日60分、1週間に23メッツ以上行うことが望ましいと報告されています。一般の日本人の身体活動量の平均値は週に15〜20メッツで、生活習慣病のリスクが高いといわれています。



 具体的には1時間の散歩(3メッツ)を毎日行えば、1週間で21メッツとなります。運動習慣を身に付けることが目標のため、毎日10分程度の運動から始めて、1日の運動の合計を1時間程度にするのも良い方法です。その他の具体的な運動強度の例としては、ボウリングや社交ダンスは3メッツ、卓球やラジオ体操(第一)は4メッツ、野球やソフトボールは5メッツ、ジョギングは7メッツなどが挙げられます。詳しくは『健康づくりのための身体活動基準2013』を参照してください。



 また、狭心症や高血圧などの内科的疾患のある人、腰痛や膝痛などの症状がある人は運動することによって心拍数の増加・血圧の上昇・痛みなどの症状が悪化する場合がありますので、心配な人はかかりつけ医に相談することをお勧めします。

 

(平成28年4月)


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