新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの人がさまざまな不安やストレスを抱えて生活しています。自分自身の感染のみならず、周囲に感染させることへの不安、収入の減少や失業による経済的不安、趣味や気晴らしの制限による欲求不満など、慢性的なストレス状態が続くことで、｢コロナうつ｣と呼ばれる状態に陥る人が増えています
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コロナうつとは、医学用語として定義されていませんが、コロナ禍のストレスによって心身が不調な状態をいい、気分が落ち込む、イライラする、いつもなら楽しいことが楽しめない、眠れない、食欲が湧かない、仕事に行けない、家事が手につかない、頭が痛い、胃腸の調子が悪いなど、さまざまな形で現れます
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これらの症状が、毎日のように長く続いて日常生活に支障をきたしたり｢死にたい気持ち｣が出てきたりしたら、かかりつけ医や市町村の相談窓口に早めに相談しましょう。特に、寝ようと思ってもよく眠れない｢不眠｣が続く場合は要注意です
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コロナうつにならないためには、まずは十分な睡眠とバランスの取れた食事をとり、規則正しい生活を心掛けて疲労をため込まないようにすることです。そして、自分一人で悩み苦しむのではなく、孤独や孤立を防ぐために電話やオンラインをうまく利用して、家族や友人とコミュニケーションをとりましょう。汗ばむ程度の軽い運動も効果的です。不安をあおるような情報からは距離を取ることも重要でしょう。｢三密｣｢消毒｣などの基本的な感染対策を守りながら、自分なりのストレス発散を試みましょう。
多くのコロナうつは早めに対策をとることでそれ以上悪くなることを防ぐことができます。何よりも一人で悩まず相談しましょう。
（令和3年6月）上尾の森診療所
