新型コロナウイルス感染症の影響により、体調管理に不安を感じている人が多くいます。感染症に負けない体作りのためには次のことが挙げられます。
@バランスの取れた食事/一日3食まんべんなく栄養摂取することが重要です。主食(炭水化物)/米、パン、麺、主菜(タンパク質)/魚、肉、卵、大豆、副菜/野菜、キノコ、海藻、芋類、その他、乳製品、果物は一日1回程度を目安としてバランス良く食べましょう。ビタミンA(卵、レバー、ウナギ、緑黄色野菜)、ビタミンD(カジキ、サケ、サンマ、キノコ+日光浴)は生態防御として、ビタミンC(野菜、芋、果物)、ビタミンE(ウナギ、アボカド、かぼちゃ、ナッツ)、ビタミンB群(魚介、肉、雑穀米、全粒粉パン)、亜鉛(カキ、レバー、ナッツ、チーズ)、セレン(マグロ、サバ、アジ、イワシ)は免疫力を高める栄養素として注目されています。
A室内でも可能な運動/外出の機会が少なくなり、活動量が低下し、筋力・体力の低下を招くことがあります。家庭内でストレッチなどをして体を動かしましょう。その場で足踏みをしたり、ラジオ体操をしたりすることもお勧めです。気分転換のため散歩(有酸素運動)などもよいでしょう。休養、運動のバランスも大切です。免疫系の機能をアップさせる効果が期待されます。
B基礎疾患のコントロール/新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい基礎疾患とは糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPDなど)、肝疾患(肝硬変など)、透析を受けている人、免疫抑制剤・抗がん剤を用いている人などを指しますが、いずれも良好なコントロールを保ち重症化を防ぐことが大切です。
C日常生活の生活様式/手洗いやうがい、正しいマスクの着用、外出の自粛、黙食など、これまでに行われている対策を状況に応じて続けてください。
(令和3年11月)榎本クリニック 榎本信行