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健康豆知識

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、ダニやホコリなどが原因で1年を通して鼻炎症状が認められる「通年性アレルギー性鼻炎」と、スギやヒノキなどの花粉などが原因で、花粉の飛散時期だけに鼻炎症状が認められる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。症状はくしゃみ、透明な水様性の鼻水、鼻づまりです。

アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」などがあります。また、症状の原因となるダニやスギ花粉などのアレルゲンを回避する環境整備も重要です。

薬物療法では鼻水を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬や鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬、鼻づまりを改善する作用がある抗ロイコトリエン受容体拮抗薬などが用いられます。抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用がありますが、近年は眠気が出にくい薬もあります。

アレルゲン免疫療法は原因となるアレルゲンを投与し、体のアレルギー反応を弱める治療です。薬剤を注射する「皮下法」と、口に含む「舌下法」があります。注射ではダ二、花粉などの治療があり、舌下錠ではダニとスギ花粉の治療を受けることができます。数年以上継続する必要があり根気のいる治療ですが、薬物療法では副作用が出るために治療が続けられない患者さんや、薬物療法だけでは症状が抑えられない患者さんにアレルゲン免疫療法が考慮されます。
また、薬物療法でも症状が抑えられない場合に手術療法を行うことがあります。

スギ舌下免疫療法は、スギ花粉飛散時期を避けて開始することが必要ですが、5歳以上で使用することが可能です。詳しくは、かかりつけ医に相談してください。

(令和4年3月)上尾中央総合病院


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