アレルギー性鼻炎は、鼻に入った花粉やほこりを自分以外の異物と認識し排除しようとする免疫反応で、鼻水やくしゃみ、鼻閉(びへい)などの症状が出ます。症状が強いと仕事や勉強に集中できない、眠れない、イライラするなど、生活の質が低下することがあります。症状が見られる時期は異物の種類によって異なります。ダニやハウスダストは一年中ですが、スギやヒノキでは春に、カモガヤは初夏に、ブタクサは秋に症状が見られます。
2019年の調査によると国民の40㌫弱がスギ花粉症にかかっており、10年前より10㌫増加しました。また、アレルギー性鼻炎全体の中でスギ花粉症が占める割合は5〜9歳で約30㌫と小児にも増えています。10〜50歳台では40㌫を超え、今後高齢化社会に伴いさらに増加すると予測されます。
スギ花粉症の対策
花粉は昼ごろと夕方に多く飛びます。外出時は眼鏡やマスクをする、玄関では衣類に付いた花粉を払う、帰宅後に手洗いや洗顔・うがいをするなどのセルフケアが大切です。睡眠不足やストレスにも気を付けましょう。
抗アレルギー薬は、花粉が飛び始める時期よりも2週間ほど前から服用すると効果的です。鼻閉には点鼻薬がありますが、鼻粘膜の腫れやポリープがある場合には、手術をすることもあります。2014年から、毎日1回スギ花粉を含む錠剤を舌の下に1分置いてから内服する舌下免疫治療が始まり、2018年には5歳以上の小児にも治療ができるようになりました。2019年には、スギ花粉症重症例に対して免疫反応を抑える注射薬の治療が始まりました。いずれの治療も問診や診察、血液検査などを行い、適応を決めます。