上尾市医師会からのお知らせ

今月の健康

大腸がんについて

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性65.5㌫、女性51.2㌫です。そのうち日本で新たに大腸がんと診断された患者数は平成31年の統計で15万5,625人です。高齢化と食生活の欧米化などにより年々増えており、日本人にとって最も身近ながんの一つといえます。
大腸がんは生活習慣病の一つと考えられていて、大腸がんにならないためには予防が重要です。高血圧や糖尿病など、多くの生活習慣病の原因となる肥満は、大腸がんのリスクを高めることも知られています。
運動は肥満の予防や解消に有効であり、大腸がんのリスクを下げるとされています。野菜や果物の摂取も大腸がんのリスクを下げるという研究結果があり、積極的に野菜・果物を食べることが勧められています。反対に、大腸がんのリスクを高めてしまう食品が、赤身肉(牛肉、豚肉、羊肉など)や加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)などの肉類です。
次に重要なことは早期発見です。早期発見には検診を受けることが必要です。大腸がん検診は問診と便潜血(べんせんけつ)検査を行います。40歳以上の人は毎年受けることで、大腸がんによって死亡する確率を約60〜80㌫減らせるという調査報告があります。便潜血検査で 陽性という結果が出た場合、さらに詳しく調べるため内視鏡検査などを受けることになります。大腸がんになる人が増え始める歳を過ぎたら、大腸がん検診を年に一度受けることが勧められています。大腸がんは、早期の段階で発見できれば、高い確率で治せる病気です。どこも悪くないから、自分には関係ないと考えるのではなく、どこも悪くないけれど、がんが隠れているかもしれないという意識を持って、大腸がん検診を受けることが大切です。