草取りをした後や長く座った後に、立ち上がると腰が重くてまっすぐ伸ばせないような感じがすることはありませんか。こんな時、腰を反らして伸びをすると、腰の重さが取れてスッキリすることがあります。これは、椎間板の構造によるものです。椎間板は、腰の骨(腰椎)をつなぎ、クッションとしての働きもする組織です。椎間板は二重構造で、髄核というゼリー状の芯になる部分と周りを囲む線維輪からできています。姿勢が変わっても、線維輪に均等に圧がかかるように中央の髄核が微妙に位置を変えてバランスを取ります。前かがみの姿勢を長くとっていると、髄核がずれたままになってしまうため、立ち上がった時に腰が重いと感じます。伸びをして、何度か腰を反らすと髄核が中央に戻って、腰が軽くなります。前かがみで髄核の位置がずれたまま、急に重い物を持ったりすると、周りの線維輪が傷ついて「ぎっくり腰」を起こしてしまうことがあります。腰痛と姿勢には深い関連があるのです。腰痛を予防するためには姿勢のコントロールが大切です。中腰の作業が多い人やデスクワークが長時間にわたる人は、時々立ち上がって、腰を反らす体操をしましょう。小まめに腰のバランスを取ることで、「ぎっくり腰」や「慢性腰痛」の予防ができます。また、このような考え方は腰痛の治療においても有効です。腰痛がなかなか治らないときに、椎間板のバランスを整える運動療法や腰の周りを安定させる筋力トレーニングの指導を受け、毎日ホームワークとして行うことで、腰痛を軽減させることができます。普段から姿勢を意識することで、腰痛を上手にコントロールしましょう。