上尾市医師会からのお知らせ

今月の健康

子どもの爪の反り返り

爪は、一般的にややピンク色で艶があり、指のカーブに沿って緩やかに丸みを帯びています。硬くて丈夫であり、これによって指が保護されています。爪があることで触覚が鋭くなるため、感覚器の補助的な役割も果たしています。手では爪があることで細かい作業がしやすくなり、足では踏み込む力を強くします。このように爪は硬いことが特徴的ですが、皮膚や髪の毛と同じケラチンというタンパク質でできています。爪の付け根から爪の先に押し出されるように伸び、大人では1日約0.1㍉㍍伸び、半年から1年かけて生え変わります。足の爪は手よりも伸びる速度が遅く、生え変わるのに1年以上、2年近くかかることもあります。
生まれたばかりの赤ちゃんの爪は薄くて柔らかく、指に沿って丸みがあります。親指の爪の厚みは0.2㍉㍍しかなく、大人の0.6㍉㍍に比べると非常に薄く弱いです。1〜2歳頃になると徐々に平らになってきます。この頃のお子さんで、爪が指の形に沿わずに、中央がくぼんで反り返った状態を時に見かけます。この状態はスプーンに似ているため「匙状爪(さじじょうつめ)」と呼ばれ、足に見られることが多いです。これは足の指に力がかかると、子どもの爪がまだ薄く弱いために起こる現象で、爪の先が層状に細かく割れたりはがれたりする「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」も同じような原因でみられます。成長とともに爪は徐々に厚く強くなるため、小学生になるころにはほとんどが治ります。
 この匙状爪は、貧血や甲状腺の病気に伴ってみられることもあります。手足全ての爪に変化があるような場合は皮膚科や内科を受診してみてください。